86号 |
2002年8月10日発行 |
タイトル |
やっと動き出した複合汚染対策 -ビンクロゾリン、プロシミドン、フタル酸エステルに累積効果- |
著 者 |
中南 元 |
要 約 |
農薬のビンクロゾリン、プロシミドンは抗男性ホルモン作用を示し、また両者を混合すると相加的な作用が見られる。フタル酸エステル類のあるものは、これらの農薬とは異なったメカニズムによって抗男性ホルモン作用を示すが、プロシミドンと累積効果を示すことが分かっている。今後は、日本でもこのような薬剤間の相加性を考慮した対策を取るべきである。 |
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タイトル |
殺菌剤プロシミドンなどの残留には、厳重な監視を! |
著 者 |
永美 大志 |
要 約 |
プロシミドン、ビンクロゾリン、イプロジオンといったジカルボキシイミド系殺菌剤の食品、土壌などにおける残留を、近年の報告を中心に概観した。これらは相当濃度の食品残留実態があり、またビンクロゾリンやプロシミドンは環境ホルモン作用を持つことから、日本でも摂取量調査(トータル・ダイエット・スタディー)の監視対象にするとともに、毒性の再評価を行う必要があるだろう。 |
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タイトル |
淀川水系の水質を調べる会 2001~2002年の活動 |
著 者 |
山田 晴美 |
要 約 |
淀川水系の水質を調べる会の、この一年間の活動についての簡単な報告。木津川上流の支流である、柘植川の調査は終了した。現在は高山ダム調査、淀川広域調査、笠間川生物調査を行っており、これから三重県青山町の河川調査を新たに開始する予定である。 |
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