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『環境監視』 86-90号の要約

90号 2003年4月10日発行
タイトル 生活文化賞受賞
要 約 このたび環境監視研究所は(財)日本ファッション協会「第12回日本生活文化大賞」生活文化賞を受賞した。受賞報告記事。
タイトル 農薬の流出を考えよう
 -野洲川流域における環境ホルモン物質及び農薬の実態調査-
著 者 中地 重晴他
要 約 昨年度より、琵琶湖に流れ込む河川である野洲川流域で内分泌攪乱化学物質による水質汚染を調査した。ノニルフェノール、ビスフェノールAと農薬を測定したところ、野洲川流域では農薬が検出される場合が多かった。野洲川は上水道の水源にもなっていることから、今後は水道水中の挙動を把握する必要があると考えられる。
タイトル 紙製の容器包装って安全?
 ~食品に接して使われるものを中心に~
著 者 尾崎 麻子
要 約 紙製の容器包装は、食品と接する形で食生活の至る所で使用されている。それらの製造工程や安全性について議論した。紙の加工時、もしくは再生時に化学物質が生成・混入することが明らかな以上、紙製容器包装の安全性を再度確認することが求められるであろう。

89号 2003年2月10日発行
タイトル 無登録(違法)農薬が販売、使用されていた問題について
著 者 永美 大志
要 約 昨年来社会問題となった無登録(違法)農薬が販売、使用されていた問題について、その経緯を探った。厚生労働省は、食品中の残留農薬の検査結果を活用すべきである。また、農林水産省は無登録農薬の登録失効の本当の理由を公表すべきであり、農家までの徹底した情報提供が必要である。日本で販売されていた無登録農薬について、個々に詳しく解説している。
タイトル 予防原則により松枯れ対策薬剤フェニトロチオンの空中散布中止と使用自粛を!
 -抗男性ホルモン作用が指摘されている有機リン系農薬-
著 者 水野 玲子
要 約 松枯れ対策と称して、全国的に有機リン系殺虫剤フェニトロチオンが空中散布され続けている。この物質は強力な抗男性ホルモン作用をもつことが明らかになり、全国レベルで上昇している"死産性比(女児に対する男児の死産割合)"との関係が懸念される。この農薬の空中散布中止と使用自粛をすべきである。
タイトル (有) ひょうご環境科学研究所の設立
著 者 信川 貴子他
要 約 著者(信川)は、環境科学における研究・教育活動を通し、人と人をつなぐ懸け橋となる仕事を目指し、(有) ひょうご環境科学研究所を設立した。設立に際しての抱負や業務紹介、共同研究者からのメッセージが寄せられた。

88号 2002年12月10日発行
タイトル 住民・大学一体の闘いで建設「不許可」実現! -和歌山市の産廃中間処理場反対運動-
著 者 江利川 春雄
要 約 和歌山市で突如起こった産廃焼却炉建設計画を契機に、地域住民は大学関係者と一体となり反対運動を展開した。運動の成果として、市長の産廃建設不許可処分が出された後、産廃業者が不許可取り消し訴訟を起こしたが、住民は裁判補助参加で反対運動を継続中である。住民達はこの運動を通じ、住民自治と住民主権の重要性を学んだ。
タイトル 河川、水道水からの農薬の検出が問題に
 -2002年度グリーンコープ連合環境ホルモン水質調査結果から-
著 者 中地 重晴他
要 約 グリーンコープ連合からの依頼で、中国地方西部及び九州地方の河川と水道水中の環境ホルモン物質について98年から継続して調査を行ってきた。2001年度と本年度(2002年度)の調査を中心に、あしかけ5年間の調査結果についての報告。河川、水道水から環境ホルモン農薬が検出されていること、2,4-Dの問題点について指摘している。

87号 2002年10月10日発行
タイトル 市民に役立つPRTR制度の活用を -暮らしの中の有害化学物質を減らすために-
著 者 中地 重晴
要 約 PRTR制度(環境汚染物質排出移動登録)が昨年4月より施行された。非点源からの有害化学物質排出量の推計がなされるのは画期的である。筆者は、国が公開するPRTR情報を市民向けに分かりやすく提供するために、有害化学物質削減ネットワークを結成した。ウェブサイトで市民向けのPRTR情報提供をする予定である。
タイトル 環境保全工事が完了し、施設建設が進む豊島現地 -豊島の現状報告(2)-
著 者 中地 重晴
要 約 香川県豊島の産廃不法投棄現場ではこの間、公害調停に基づいて環境保全工事と廃棄物の掘削、搬出のための工事が進行している。有害廃棄物処理の本格稼動までは、もうしばらく時間がかかりそうである。この一年間の豊島の状況についての報告。

86号 2002年8月10日発行
タイトル やっと動き出した複合汚染対策 -ビンクロゾリン、プロシミドン、フタル酸エステルに累積効果-
著 者 中南 元
要 約 農薬のビンクロゾリン、プロシミドンは抗男性ホルモン作用を示し、また両者を混合すると相加的な作用が見られる。フタル酸エステル類のあるものは、これらの農薬とは異なったメカニズムによって抗男性ホルモン作用を示すが、プロシミドンと累積効果を示すことが分かっている。今後は、日本でもこのような薬剤間の相加性を考慮した対策を取るべきである。
タイトル 殺菌剤プロシミドンなどの残留には、厳重な監視を!
著 者 永美 大志
要 約 プロシミドン、ビンクロゾリン、イプロジオンといったジカルボキシイミド系殺菌剤の食品、土壌などにおける残留を、近年の報告を中心に概観した。これらは相当濃度の食品残留実態があり、またビンクロゾリンやプロシミドンは環境ホルモン作用を持つことから、日本でも摂取量調査(トータル・ダイエット・スタディー)の監視対象にするとともに、毒性の再評価を行う必要があるだろう。
タイトル 淀川水系の水質を調べる会 2001~2002年の活動
著 者 山田 晴美
要 約 淀川水系の水質を調べる会の、この一年間の活動についての簡単な報告。木津川上流の支流である、柘植川の調査は終了した。現在は高山ダム調査、淀川広域調査、笠間川生物調査を行っており、これから三重県青山町の河川調査を新たに開始する予定である。

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