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『環境監視』 81-85号の要約

85号 2002年6月10日発行
タイトル 特集「明日への環境賞」受賞に寄せて
著 者 中地 重晴他
要 約 環境監視研究所は、この度朝日新聞社第3回「明日への環境賞」を受賞した。これにあたり、当研究所の中地、また元当研究所所長の中南氏からのあいさつと、各界の方々15名より受賞に寄せてメッセージを頂いた。
タイトル 神戸空港護岸は大阪湾の海洋環境を一変させた
著 者 讃岐田 訓
要 約 大阪湾の海洋環境という観点から神戸空港護岸工事の影響を見るために、海洋影響調査を行った。その結果、神戸空港護岸を境にして、東側地点の海洋環境が一変していることが明らかとなった。神戸空港護岸工事に伴って、その東側では潮流の停滞が起っていることが推測された。
タイトル 防虫剤のダイオキシン汚染 -市販ジクロロベンゼン含有製品の調査結果(1)-
著 者 中南 元
要 約 市販のジクロロベンゼン含有製品(防虫剤・消臭剤など)について、ダイオキシン汚染の疑いが持ち上がったので調査を実施した。その結果、今回調査した製品の全てからダイオキシンが検出された。家庭におけるダイオキシン汚染の可能性から、製品の使用実態調査や、製品作りの再検討が必要であると考えられる。

84号 2002年4月10日発行
タイトル 洗濯機はどれくらいカビ汚染されているか?
著 者 濱田 信夫
要 約 洗濯機におけるカビ汚染の総合的な調査を行い、汚染の原因解明を試みた。脱水槽がカビ汚染されると、どの程度洗濯水やすすぎ水が汚染されるかを調べた。また、洗濯水とすすぎ水について、カビ数に影響を及ぼす様々な要因の解明を試みた。
タイトル 淀川水系の環境ホルモン物質について(1)-ノニルフェノールとビスフェノールAについて-
著 者 中地 重晴他
要 約 淀川水系の環境ホルモン物質について、1998~2001年に行った調査結果を報告する。ノニルフェノールの排出源は生活排水であることが示唆され、経年的には減少傾向にあった。ビスフェノールAは産廃処分場下で高い濃度を示し、特徴的な経年変化は見られなかった。
タイトル 低周波音症候群-その謎を追う XII 公害病として
著 者 汐見 文隆
要 約 低周波音は公害と認定されていないが、その被害を考えると公害であって良いと思われる。低周波音症候群は被害者の自覚症状を主体とするものなので、行政から被害が認知されにくいが、環境省は被害者の実情を把握した対策を行って欲しい。

83号 2002年2月10日発行
タイトル 笠間川生物調査中間報告(第2報)-産廃処分場の水生生物への影響-
著 者 井上 泰江他
要 約 本誌72号に引き続き、その後の調査結果を報告する。笠間川は最上流を除いて、下流は生活排水による富栄養化が起きていること、産廃処分場下では排水処理装置の設置により水質が少し改善し、多少は水生生物が回復していることなどが明らかになった。なお、現在も調査は継続中である。
タイトル 低周波音症候群-その謎を追う XI 低周波音測定術
著 者 汐見 文隆
要 約 騒音規制法では、音源である工場の境界での測定値が問題にされるが、低周波音の場合、被害現場である被害者の家で測定するのが重要である。また、低周波音の原因である機械の稼動時と停止時の両方の測定が必要であり、秘密測定が原則である。

82号 2001年12月10日発行
タイトル びんリユースシステムの危機-びん商の立場から-
著 者 吉川 康彦
要 約 かつては身の回りにリユースびんが多く使用されていたが、現在ではワンウェイ容器が主流となり、びんリユースシステムが壊れかけている。ここではリユースビンが再使用される仕組みを説明し、今後の対策について法制度も含めて検討を行った。
タイトル 水上バイクによる水質汚染の防止を-MTBEとVOCによる環境汚染の現状-
著 者 中地 重晴
要 約 水上バイクの排ガスによる水質汚染が問題となっている。ここではVOC(揮発性有機化合物)や、ガソリンの添加剤であるMTBE(メチルターシャルブチルエーテル)について、淀川や琵琶湖での例を挙げ現状を報告する。
タイトル 低周波音症候群-その謎を追う X 感覚閾値の周辺
著 者 汐見 文隆
要 約 低周波音被害者は「音が聞こえる」と訴えるが、騒音測定が行われると基準値以下なので、その被害が認められない場合が多い。しかし低周波音が聞こえるから被害があるのではなく、音(聴覚)とは別に不定愁訴が存在するのである。

81号 2001年10月10日発行
タイトル 兼六園における農薬汚染
著 者 中垣 たか子
要 約 金沢市の兼六園では松枯れ対策に大量の農薬が散布されている。市へ散布の中止や汚染調査等の実施を申し入れたが、応じないので市民による飛散調査と気中濃度調査を行なった。散布後の環境汚染の実態が明らかになった。
タイトル 豊島の現状報告(1) 環境保全工事が進む豊島産廃不法投棄地
著 者 中地 重晴
要 約 豊島産廃不法投棄の公害調停が成立し、環境保全工事が始まった。北海岸の遮水壁の建設や西海岸の汚染土壌の掘削移動を行なっているが、掘削、移動量が予定より2割増加したことなどにより工期が延びている。豊島住民会議は記録のための廃棄物層の保存や記念館の建設を進めている。
タイトル 低周波音症候群-その謎を追う IX 感覚閾値
著 者 汐見 文隆
要 約 低周波音の判定に用いられる感覚閾値は最小可聴値とも言われ、意識の世界の現象である。低周波音症候群は無意識の世界の現象で、不定愁訴として表現されるものであって、感覚閾値という発想がそもそも間違えている。

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