76号 |
2000年12月10日発行 |
タイトル |
中国西部地方及び九州地方の河川での2,4-Dの検出は要注意!
-2000年度グリーンコープ環境ホルモン調査中間報告から― |
著 者 |
中地 重晴 他 |
要 約 |
昨年度に引き続き、今年(2000年)度も九州及び中国西部地方の河川水及び水道水中の環境ホルモン物質調査を実施した。農薬については、新たに2,4-Dなどを測定項目に加えたが、モリネート、2,4-D、アトラジン、シマジンが水道水中も含めて比較的高い割合で検出された。水田用除草剤では、採水時期が5月以降の試料から高頻度で検出され、散布時期との関係が推測された。 |
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タイトル |
NPOの運営を学ぶ - 首都圏コープ・アメリカ環境NPOツアーに参加して(2)
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著 者 |
中地 重晴 |
要 約 |
サンフランシスコの自然保護団体を訪問した。この団体は行政と協力して、自然保護の観点から土地利用政策を提案する活動を行っている。財政基盤が安定しており、活発な活動を支えていた。また、デービス市では交通政策の一環として自転車プログラムを実施しており、自転車中心の都市整備を行っていた。 |
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タイトル |
和歌山県・雑賀崎沖埋立計画とその問題点(下) |
著 者 |
米田 頼司 |
要 約 |
埋立計画において提出された環境アセスメントに関する資料の中には、埋立地が小さく見える不適切なフォトモンタージュが含まれており、景観予測図として不十分なものであった。また、県はアセス法の適用を逃れようとしたため、筆者らはこれを裁判所へ提訴した。このような反対運動や、運輸省への予算要求見送りを受けて、埋立計画は事実上凍結することとなった。しかし、今後も行政や公共事業の在り方については厳しく追及していかなければならず、この埋立計画の正念場はこれからである。 |
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タイトル |
低周波音症候群-その謎を追う IV 医療の現場では |
著 者 |
汐見 文隆 |
要 約 |
低周波音の与える身体被害については、頭痛、ストレス、不眠、肩凝りなどであり、被害は雑多で特徴のないものである。このような症状に対しては「自律神経失調症」という病名が付けられ、原因療法ではなく対症療法が行われる。しかし、低周波音症候群は内因性でなく外因性疾患であり、自律神経失調症であるはずがないのだが、医師に低周波音症候群の知識がない場合は、医療現場では誤診されることになるのである。 |
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