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『環境監視』 116-120号の要約

120号 2008年4月10日発行
タイトル 環境監視研究所設立20周年を迎えて
著 者 中地 重晴
要 約 今年(2008年)3月で環境監視研究所は設立20周年を迎え、会報「環境監視」も120号を数えた。20年を振り返って、所長からの挨拶。
タイトル 環境監視研究所20周年記念特集 槌田劭さんへのインタビュー 「科学とは、環境問題とは」
著 者 槌田 劭
要 約 今の時代における環境問題をどう考えるかについて、槌田劭さんへインタビューを行った。槌田さんが科学者を辞めた理由、伊方原発裁判、今日の大量消費(使い捨て)社会をどう捉えるかなど、今日の環境問題や社会そのものの問題点について持論を展開している。
タイトル

環境監視研究所設立20周年に寄せて

著 者  
要 約 これまで環境監視研究所に関わったインターンシップの学生や若手研究者の多くは、現在も研究機関や企業など、それぞれの環境分野で活躍している。設立20周年に寄せて、そのなかの6名からメッセージを頂いた。

 

119号 2008年2月10日発行
タイトル 淀川三川合流地点付近の水質の経年変化 -桂川の水質改善と木津川の水質悪化-
著 者 中地 重晴
要 約 淀川水系の水質を調べる会は、95年から淀川三川合流地点付近の水質調査をほぼ途切れることなく実施してきた。淀川の主要な支川である宇治川、桂川、木津川の最下流での水質の経年変化と、京都市及び京都府の下水処理場排水の水質についての報告。京都市や京都府の下水放流水は水質改善が見られるため、それらが流入する桂川の水質は年々改善されているが、淀川の水質保全のためには木津川の水質改善が課題であるといえる。
タイトル 香川県が処理量アップをめざし始めた無害化処理 -豊島の現状報告(8)-
著 者 中地 重晴
要 約 香川県豊島の有害廃棄物不法投棄事件は、無害化処理計画の折り返し点に来ているが、07年12月末までで無害化処理した廃棄物等の量は全体の38.2%に過ぎない。このままいくと無害化処理の完了は計画より大幅にずれ込みそうだが、香川県は、産廃特措法で国の補助金がつく2013年3月末までに無害化処理を行うことに固執し、新たな処理量アップ対策を提案している。香川県の処理量アップ対策の課題について整理し、報告している。

118号 2007年12月10日発行
タイトル 琵琶湖市民大学講演録「水俣病と研究者」
著 者 原田 正純、花田 昌宣
要 約 水俣病の公式発見から50年が経過したが、被害者の救済は進んでいるとは言い難い。そのような中、「水俣学」を提唱する原田正純さんと花田昌宣さん(熊本学園大学)を講師に招き、「水俣病と研究者」と題した講演会を11月23日に行った。講演会では、研究者が水俣病にどう関わってきたか、水俣病の歴史と現状、水俣学への想いなどをお話いただいた。講演録。
タイトル 名張川調査報告
著 者 市原 真紀子他
要 約 「淀川水系の水質を調べる会」では、2006年から約1年間にわたって名張川調査を実施した。調査結果から、名張川本流の水質はここ10年ほぼ横ばいであるものの、名張市街地の中小河川の水質は依然として改善されていないことや、それら市街地からの影響が特に冬季に大きくなることなどが明らかになった。調査結果の概要報告。

117号 2007年10月10日発行
タイトル 環境ホルモン問題から見たダイオキシン被害
  -ダイオキシン国際NGOフォーラム2007in東京から-
著 者 中地 重晴
要 約 今年9月、ダイオキシン国際会議2007にあわせて来日された第一線の研究者を招待し、市民向けにダイオキシン被害の実情と研究・対策の現状を解説するセミナーを開催した。市民セミナーでは、ベトナム枯葉剤被害の現状や台湾での油症被害などについて報告があり、日本からは食品中のダイオキシン濃度や、豊能郡美化センターの労働者被害などについて報告があった。市民セミナーで議論された内容について紹介している。
タイトル 2006~2007年調査活動報告
著 者 琵琶湖市民大学他
要 約 琵琶湖市民大学では、07年9月に「温暖化・降雪量減少がもたらす琵琶湖への影響」と題した調査を実施した。また、淀川水系の水質を調べる会では、これまで行ってきた木津川流域調査をまとめるに当たって、06~07年にかけて「名張川調査」と「伊賀市調査」に取り組んでいる。それぞれの調査概要と、簡単な活動報告。

116号 2007年8月10日発行
タイトル 新潟県中越沖地震を教訓に原子力発電問題を考える
著 者 武本 和幸
要 約 今年7月に起こった新潟県中越沖地震により、柏崎刈羽原発は大きく損傷した。施設内では、排気塔のダクトのずれや放射能を含む炉水が溢れた様子などが確認された。地震後、柏崎市や新潟県は安全性が確保されるまで原発を停止するとして、地域世論を背景に大きく変わったが、東京電力や国は原発の安全性について無責任な対応をしており、また東電の情報公開にも問題がある。柏崎住民からの報告。
タイトル ニチアスの石綿被害に対する取組 -奈良県王寺町・斑鳩町、岐阜県羽島市-
著 者 片岡 明彦
要 約 ニチアスは日本の石綿産業を代表する企業である。その工場や子会社では多数の石綿被害者を出し、工場周辺での被害も明らかになってきた。しかし、ニチアスは補償交渉や補償制度の内容を秘密にしており、被害を発生させた責任を認めていない。ニチアスの工場がある王子、斑鳩、羽島では石綿被害の責任を問う取組が進んでおり、元労働者、住民、元住民と異なる立場の被害者が連携して活動を続けている。被害者の取組について、支援者からの報告。
タイトル

化管法見直しに関する中間取りまとめについて

著 者 中地 重晴
要 約 今年の2月から、環境省と経産省により化管法(化学物質排出把握管理促進法)見直し合同会合が開催され、中間取りまとめが発表された。合同会合では、PRTR制度の内容について現状を評価し、見直すべき点が指摘された。一番の成果としては、PRTR届出データについて、従来の開示請求方式から国による一括公表への変更が挙げられる。会合で議論され、取りまとめられた内容についての報告。

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